日常

福井の油揚げ

「あぶらあげ」である。「福井のあぶらあげは気泡が多い」と分析している。

気泡を作りその中にたっぷり味を含ませる工夫だ。

さて福井の「あぶらあげ」の存在を天下に知らしめたのは「武田のあぶらあげ」。

東京のアンテナショップでも随一の人気商品だ。

福井県民が大好きな「あぶらあげ」は、東京風にいえば「厚揚げ」「生揚げ」である。

そして油揚げは「うす揚げ」と呼ばれる。

調理が簡単で、タンパク質豊富、しかもボリュウムしっかりの「あぶらあげ」こそが、

共働き家庭が重宝する食材なのだ。

もちろん、煮物が報恩講のご馳走であり、日常的おかずにもなり、その主役が厚さ2㎝で、

座り心地のいい座布団そっくり。揚げ色は黄金色。

かりっさくっと未蕾を喜ばせる食感。菜種油の風味。

美味の記憶がリピート買い誘うのだ。

本体になる木綿豆腐の原料は県産・国産の大豆。

白山状流水で豆乳に仕立て、越前の海水にがりで固め、吟味した油で揚げる。

美食家北大路魯山人は、「あぶらあげ」を焼いて大根おろし、青ネギを添え、

しょうゆを滴らす一皿を「雪虎」と称した。

焦げ目を虎の縞模様、おろしを雪、ねぎを竹林に見立てをたのだ。

和食を極めた魯山人だが、身近な「あぶらげ」にも目配りしていたのである。

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