硬い筋肉を軟らかく
スポーツシーズン!でも、運動不足の人が急に体を動かすと肉離れや腰痛といった怪我をしやすい。
少なくとも数週間前からストレッチや柔軟体操をして臨むよう勧めている。
「加齢や運動不足によって全身の筋肉が硬いまま運動をすると、肉離れや腰痛を引き起こす危険がある」と整形外科医師の説明。
腰痛といっても▽椎間板の損傷▽椎間板のねんざ▽腰回りの筋肉の挫傷が考えられる。
イメージ通り体が動かず、足がもつれるのも硬い筋肉の影響らしい。
「筋肉が硬い」とは、太ももの裏の筋肉の場合、あおむけに寝て力を抜いたまま、片足を補助者に引き上げてもらう=写真①。
90度の角度に上がらなければ筋肉が硬い証拠。
太ももの表の場合、うつ伏せから両足を閉じたまま、片足ずつ足首を尻に付くように折り曲げる=写真②。
試してみると、筋肉が突っって難しい。
これらを解消するには前屈などのストレッチを「呼吸をしたまま反動をつけずに30秒ほど維持する」。
腰痛防止にはあおむけで片足ずつねじるのも有効。=写真③。
「風呂上がりに筋肉が温かく軟らかいうちにストレッチすると効果的。
運動当日もジョギングなどで体を温めてから柔軟体操をして欲しい」と話す。
万一、運動後に筋肉の痛みが出てしまった際は安静にして保冷剤などで冷やし、整形外科へ。
「無理をしないのが第一。数週間前から柔軟体操を続け、きちんとした運動靴を履くことも転倒や
怪我を防ぐ基本です」ということ。(院長)