外反母趾
原因
ハイヒールや幅の狭い靴、つま先が細い靴を履くことによって、足の親指の付け根が押されることですが、
「ハイヒールを履いた覚えがないのに、中、高校生のころから親指の変形が目立ってくる人もいます。
もともと素因があったり、先天的な腰の病気、足の親指の筋肉が動かしにくくてなる人もいます。」
症状
足の母趾の関節が外側に屈曲し、関節自体は内側に突出するため、靴との摩擦が起こりやすくなり、
突出部分に炎症や潰瘍を形成することがあります。
ひどくなると、突出部の皮下に浸出液がたまることもあり、腫れや発赤を生じます。
これにより、歩行時に痛みを感じ、歩行障害の原因となります。
また突出部分を通っている神経が障害されて、しびれや神経痛が引き起こされることも多々あります。
このような様々な症状が生じると、自然と不必要な歩行や行動を避けるようになります。
これにより筋力の低下が生じて偏平足や開張側を悪化させ、さらに外反母趾を悪化させるという負のスパイラルが生じます。
さらに悪化すると、歩行時に母趾での蹴り返しが行えなくなるため、代償的に第二趾に過剰な負担がかかり、足の裏の第二趾の付け
根付近にタコが出来ることがあります。
また母趾の屈曲が進むと、母趾が第二趾や第三趾の下に潜り込んで、母趾の付け根の関節が脱臼することがあります。
このような症状になると、非常に強い痛みが生じるだけでなく、体重バランスの悪化による歩行障害が引き起こされます。
予防
・母指の付け根はフィットして先はゆったりとした履物を選ぶ。
・足の指のすべてを開く(グ・チョキ・パー)ような、外反母趾体操を毎日する。
・両足の母指に輪ゴムをかけて足先を開く体操をする。