人はみな加齢により、体の変化が起こります。視覚・聴覚・臭覚・味覚・かむ力・飲み込む力・胃腸の働きなどの低下により、食欲が落ちることもある。味覚が低下すると味が薄く感じるので、美味しく思えない。かむ力が低下すると食べられる食品が限られてくる。特にタンパく質の多い食品は、加熱すると硬くなるので、摂取量が減りやすい。喉の渇きを感じる「口渇中枢」の機能も下がり、水分不足や脱水症状を起こしやすい。喉の渇く感覚に頼らず、時間を決めて水分を取る必要がある。
80代女性Mさんは喉が渇かないので水分を取らなくて良いと思っていた。肌は水分が少なくガサガサし、便秘もありましたが、気にしませんでした。夏になり、汗をかくようになっても喉が渇きません。ある日、脱水症から熱中症を起こして意識を失うことに。人間にとって、水は生命や健康を維持するために欠かせません。喉の渇きを感じた時は既に脱水状態にあり、そうなる前に水をこまめに飲むことは脳梗塞や心筋梗塞、熱中症などの予防につながる。運動・入浴前後、就寝前と起床後、飲酒中と後。夜中に目が覚めたら水を飲む習慣。
水分摂取量は1日500mlのペットボトル2本弱程度。なお、酒やコーヒーや緑茶などカフェインが含まれる飲料は、尿の量を増やし体内の水分を減らしてしまうので、水分補給には適しません。